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カレントミラー回路

直流電流源回路

図1に直流電流源回路を示す. トランジスタT1,T2の特性は等しく,電流増幅度もともにAとする.

図1

抵抗R1に電流Irefが流れるものとする. この電流Irefのうち,トランジスタT1のベースからエミッタに流れる 電流をIとする. トランジスタT1のコレクタ電流は,A×Iである. トランジスタT1とT2の特性が等しいので, トランジスタT2のベースからエミッタに流れる電流はIである. したがって,電流Irefは

Iref=I+A×I+I

である.これより電流Iは

I=Iref/(A+2)

トランジスタT2のコレクタ電流Icは

Ic=A×I=Iref/(1+2/A)

である.A≫1の場合,Ic≒Irefとなる. このように,直流電流源回路となっている.

カレントミラー回路

図2にカレントミラー回路と呼ばれる直流電源回路を示す. トランジスタT1,T2,T3の特性は等しく,電流増幅度はAとする.

図2

トランジスタT2のコレクタ電流がIcであるので, トランジスタT2のベース電流はIc/Aである. トランジスタT1のベースとトランジスタT2のベースが接続されているため, トランジスタT1,T2のベース・エミッタ間の電圧が 等しく,トランジスタT1,T2の特性が等しいため, トランジスタT1のベース電流はIc/Aであり, コレクタ電流はIcである. トランジスタT3のベース電流はIref−Icである. トランジスタT3のコレクタ電流はA×(Iref−Ic)であり, エミッタ電流は(1+A)(Iref−Ic)である. 点zでキルヒホッフの第1法則を適用すると

(1+A)(Iref−Ic)=2Ic/A

である.これより,電流Icは

式

となる.A≫1の場合,Ic≒Irefである.

複数個の電流源回路

図3にカレントミラー回路を応用した複数個の直流電源回路を示す.

図3

電流Irefに応じてトランジスタT2〜T4のコレクタ電流Icは 等しくなる.また, トランジスタT2〜T4のうち2個のトランジスタのコレクタ を接続することで,2×Icの電流源回路としも使用できる. トランジスタT2〜T4のコレクタをすべて接続することで, 3×Icの電流源回路としても使用できる.


2004/5/20
制作 須田隆良 E-mail knxkg921@ybb.ne.jp

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